「秋の長雨」|濡れに弱い荷物を扱う日の積み方と車内の湿気対策の工夫
雨の日の配送は、荷物を守る前に荷室の床と自分の動線を濡らさないことが先に効きます。濡れは荷物に直接かかるより、出入口から持ち込まれた水が床を伝って広がる形で起きます。秋の長雨の時期は、一日中降り続く日や、降ってはやむ日が続きます。荷物を預かる立場としては、雨量の予報より、自分の積み下ろしの動作をどう組むかが問題になります。四日市のように受入の順番を待つ場面がある土地では、雨の中で待つ時間も加わります。この記事では、濡れが広がる経路の押さえ方、荷物を守る養生と積み方、そして一日の終わりに荷室と道具を乾かす手順を、順番に整理します。道具はどれも身近なもので揃います。
【この記事のポイント】
雨の日に荷物が濡れる原因は、空から降ってくる水だけではありません。靴の裏、袖、台車の車輪、傘から落ちる水が荷室に入り、床に溜まって下段の荷物を濡らします。だから対策は、荷室の床を守ることと、水を持ち込まない動作を決めることの両方になります。養生は、床に敷くもの、荷物を包むもの、拭き取るものの三種類を分けて考えると揃えやすくなります。そして見落としやすいのが、一日の終わりの乾かす時間です。濡れたまま閉め切ると、翌日に湿気と臭いが残ります。この部分を作業に組み込めるかで、車内の状態が変わってきます。
この記事の結論
- 濡れは出入口から広がる。荷室の床を先に守り、水を持ち込まない動作を決めておくほうが、荷物を個別に包むより効きます。
- 養生は床に敷くもの、荷物を包むもの、拭き取るものの三種類に分けて常備する。足りないものがあると現場で代用が効きません。
- 一日の終わりに乾かす時間を作業に入れる。濡れたまま閉め切ると湿気と臭いが残り、翌日の荷物にも影響します。
雨の日に荷室へ濡れが広がる経路を先に押さえる
雨の日の対策を考えるとき、多くの方は荷物をどう包むかから入ります。ただ、現場で実際に困るのは、包んだはずの荷物の下が濡れているという状況です。水はどこから入ってくるのか。経路を分けて見ておくと、どこに手を打てば効くのかが分かります。
出入口と自分の体が一番の経路になる
荷室に水が入る経路として大きいのは、開けたドアから自分が出入りする動作です。靴の裏に付いた水、袖や肩から落ちる水、手に持った荷物の表面に付いた水が、そのまま荷室に持ち込まれます。傘を使えば頭は守れますが、荷物を抱えた状態では傘を差せない場面が多いものです。よくあるのが、荷物を置くために身を乗り出した瞬間に、合羽の袖から水が落ちるという流れです。対策としては、荷室に入る前に体の水を落とす動作を決めてしまうことです。ドアの前で一度袖を払う、靴の裏を踏み拭くものを置いておく。手間に見えますが、床に水が溜まらない状態を保てるかどうかは、この最初の一歩で決まります。
床に溜まった水が下段の荷物を濡らす
荷室の床は平らに見えても、水は低いところへ集まります。一度溜まった水はすぐには乾かず、そこに荷物を直接置けば底から濡れます。段ボールの箱は、底が水に触れると短い時間で強度が落ちます。持ち上げたときに底が抜けるのは、この状態です。よくあるのが、上面はきれいなのに底だけが濡れていて、届け先で指摘されるというケースです。だからこそ、床を直接使わない形を作っておきます。防水性のあるシートを床に敷く、すのこ状のものを置いて荷物を床から離す、こうした方法があります。荷室の床に敷くものは、雨の日だけ出すのではなく、入れたままにしておくほうが忘れません。
待機中に開け閉めを繰り返すと持ち込みが増える
四日市のように工場や事業所の多い土地では、受入の順番を待つ場面が生じます。雨の日の待機は、ただ座っていればよいわけではありません。書類を取りに行く、順番を確認しに行く、荷物の位置を直す。こうした動作のたびにドアを開け、水が入ります。開け閉めの回数が増えるほど、持ち込まれる水も増えます。待機が長引くと分かっている日は、必要なものを手元にまとめておく。書類は運転席側に置き、荷室を開ける用事をまとめて済ませる。ケースによりますが、この段取りだけで荷室を開ける回数は目に見えて減ります。待つ時間が長いこと自体は変えられませんが、その間の動作は自分で組み立てられます。
荷物を守る養生のやり方と雨の日の積み方
養生というと大がかりに聞こえますが、やることは荷物と水の間に一枚挟むことです。必要なのは、床に敷くもの、荷物を包むもの、拭き取るものの三種類です。これを常備しておけば、現場で代用を探す必要がなくなります。そして積み方にも、雨の日ならではの考え方があります。
床に敷くものと荷物を包むものを分ける
床に敷くものは、水を通さず、拭き取れる素材が向いています。荷室の形に合わせて切った防水シート、ゴム製のマット、荷台用のシートなどが使われます。大事なのは、濡れた状態でも荷物を置ける面を作ることです。一方、荷物を包むものは、荷姿に合わせて選びます。箱なら上からかぶせるシート、袋状のものなら口を閉じられるもの。どちらも、一度使ったら乾かす前提で、替えがあると安心です。よくあるのが、一枚しか積んでおらず、濡れたシートをそのまま次の荷物に使ってしまうという状況です。替えを持っておけば、この問題は起きません。
濡れに弱い荷物は上段と奥に置かない
積み方で気をつけるのは、濡れに弱い荷物をどこに置くかです。考え方としては、床から離れていて、出入口から遠すぎない場所が向いています。床に近いと溜まった水の影響を受け、出入口のすぐ横だと開けたときの吹き込みを受けます。奥に入れすぎると、取り出すために他の荷物を動かすことになり、その動作の間に雨が入ります。つまり、取り出しやすさと水からの距離の両方を見て置き場を決めることになります。紙製の箱、布製品、電子的な機器が入っているものは、特に置き場を意識したい荷物です。届け先での受け渡しの順番も考えて、積む段階で並びを決めておくと、現場での動きが少なく済みます。
受け渡しの瞬間を短くする工夫
荷物がもっとも雨にさらされるのは、車から降りて届け先の入口まで運ぶ間です。この時間を短くできれば、養生の負担も減ります。方法としては、車を停める位置を入口に近づける、一度に運ぶ数をまとめて往復を減らす、台車を使う場合は荷物の上にシートをかけてから動かす、といったことが挙げられます。台車は便利ですが、車輪が水を拾って荷室に持ち込む経路にもなります。使い終わったら荷室に戻す前に拭く、あるいは車輪が触れる場所を決めておく。こうした細かい取り決めが、一日の終わりの状態を左右します。相談でよく出るのも、台車を濡れたまま積んだら荷室の床が水浸しになったという話です。
一日の終わりに荷室と道具を乾かしておく手順
雨の日の作業で見落とされやすいのが、終わった後の処理です。配送が終わり、疲れている状態で、濡れた荷室をそのまま閉め切って帰る。これが続くと、荷室に湿気がこもり、臭いが出ます。段ボールの粉と水が混ざって床に残れば、汚れとしても落ちにくくなります。乾かす作業は、長い時間をかけるものではありません。やる順番を決めておけば、短く済みます。
手順としては、まず床に敷いていたシートを外して水を落とします。そのまま荷室に戻すと乾きません。外して立てて干すか、広げられる場所に置いておきます。次に、床に残った水を拭き取ります。溜まっている場所は低いところなので、そこから拭くと効率がよいです。拭き取るものは、吸水性のある布や使い捨てのシートが向いています。最後に、荷室のドアを開けて空気を通します。閉め切ったままでは、残った湿気が逃げる場所がありません。防犯の面から長く開けておけない場所であれば、帰る前に少しの時間だけでも開ける形で構いません。
道具の乾かし方も合わせて決めておきます。合羽、手袋、靴は、濡れたまま車に置いておくと翌日も濡れています。持ち帰って干す場所を決めてしまうのが確実です。台車や固定用のベルトも、金属部分が濡れたまま放置されると傷みます。長雨が続く時期は、乾く前に次の雨が来ることもあります。だからこそ、替えを用意しておく考え方が効いてきます。手袋や拭き取るものは、まとめて買っておけば現場で困りません。初期の出費としては大きくなく、濡れた道具で一日を過ごす負担と比べれば、割に合う部分です。
よくある質問
Q1. 雨の日に荷物が濡れたら誰の責任になりますか
A1. 扱いは取引の条件によって変わるため、契約の内容を確認してください。一般的には、預かっている間の荷物の状態について配送側が責任を負う形が多く、濡れによる損傷も対象になりえます。だからこそ、養生の道具を自分で揃えておく意味があります。濡れが生じた場合は、その場で写真を残し、早めに取引先へ連絡するのが基本です。判断を自分でせず、指示を仰いでください。
Q2. 荷室の床に敷くものは何を選べばよいですか
A2. 水を通さず、拭き取れて、荷室の形に合わせられるものが向いています。防水シート、ゴム製のマット、荷台用のシートなどが使われます。選ぶ基準は、濡れた状態でも荷物を置ける面を作れるかどうかです。敷いたままにしておけるものだと、雨の予報を見てから用意する手間がなくなります。重さが出ると燃料にも関わるので、扱いやすさも見ておいてください。
Q3. 荷物を包むシートは何枚用意しておくべきですか
A3. 一枚だと、濡れたシートを次の荷物に使うことになります。替えがある状態を保てる枚数が目安です。長雨の時期は乾く前に次の雨が来るため、余裕を持たせておくと困りません。枚数は荷量と荷姿によって変わるので、自分の一日の仕事を思い浮かべて決めてください。使ったものを乾かす場所も合わせて決めておくと、回していけます。
Q4. 車内の湿気と臭いを抑えるにはどうすればよいですか
A4. いちばん効くのは、濡れたまま閉め切らないことです。床の水を拭き取り、ドアを開けて空気を通す。これを一日の終わりに入れるだけで状態が変わります。濡れた道具を車内に残さないことも大切です。合羽や手袋は持ち帰って干す場所を決めておきます。それでも臭いが気になる場合は、床に残った汚れが原因になっていることがあるので、拭き取りの範囲を見直してください。
Q5. 待機中に雨の中で待つとき、何に気をつければよいですか
A5. 荷室を開ける回数を減らす段取りが効きます。書類や確認に使うものを運転席側にまとめておき、荷室を開ける用事はまとめて済ませます。合羽は脱ぎ着しやすいものを選び、車内に水を持ち込まない置き場を決めておくと楽になります。待機の時間自体は読みにくい部分があるので、長引く前提で飲み物や休む姿勢も用意しておいてください。
Q6. 合羽と傘はどちらが向いていますか
A6. 荷物を抱えて動く場面が多いので、両手が空く合羽のほうが実用的です。傘は、車から降りて書類だけを持つ場面では使えます。合羽を選ぶときは、動きやすさと、脱ぎ着のしやすさを見ておきます。袖口から水が落ちると荷室に持ち込むことになるため、袖の形も確認したいところです。替えがあると、濡れたまま次の日を迎えずに済みます。
Q7. 台車を使うときに濡れ対策で気をつける点は何ですか
A7. 車輪が水を拾って荷室に持ち込む経路になります。使い終わったら拭く、荷室内で置く場所を決めておく、といった取り決めをしておくと床が濡れずに済みます。荷物を載せた状態で動かすときは、上からシートをかけてから動かすと濡れを減らせます。段差を越えるときに荷物が傾くと、かけたシートの隙間から水が入るので、動かす速さも抑えてください。
Q8. 雨の日は予定の組み方を変えたほうがよいですか
A8. 一件あたりの積み下ろしに時間がかかるため、晴れた日と同じ組み方では遅れが出やすくなります。余裕を持たせた見込みで組み、受入時間が決まっている配送を先に置く形が安全です。視界も悪く、路面も滑りやすくなります。急ぐ気持ちが出る日ほど、速度と車間を意識してください。遅れが見えた段階で早めに連絡を入れておくと、相手側も動きやすくなります。
まとめ
- 濡れは空から降る水より、出入口から持ち込まれる水で広がる。靴の裏、袖、台車の車輪が主な経路になります。
- 荷室の床を先に守る。防水シートやマットを敷いたままにしておき、荷物を床に直接置かない形を作ります。
- 養生は床に敷くもの、荷物を包むもの、拭き取るものの三種類に分けて常備する。替えがあると現場で困りません。
- 濡れに弱い荷物は床から離し、出入口のすぐ横にも奥すぎる場所にも置かない。取り出しやすさと水からの距離の両方を見ます。
- 一日の終わりに床の水を拭き、シートを外して干し、ドアを開けて空気を通す。これを作業に組み込むと湿気と臭いが残りません。
雨の日の仕事は、晴れた日より確かに手間がかかります。ただ、困るのはいつも同じ場所です。床が濡れる、荷物の底が濡れる、道具が乾かない。原因が決まっているなら、備えも決められます。今日できる一歩は、荷室の床に敷くものを用意して、入れたままにしておくことです。雨の予報を見てから探すのではなく、最初から積んである状態にしておく。それだけで、次の雨の日の動きが変わります。長雨の時期を越えると、道具の使い方は体で覚えているはずです。
お近くの軽バンカーマッチで相談する
雨の日に扱いやすい車かどうかは、荷室の形や床の高さ、ドアの開き方によって変わってきます。後ろから積むのか横から積むのか、床が低いか高いか。こうした部分は、カタログの数字より実際に開けてみたほうが分かります。自分が運ぶ荷姿と、一日に何度積み下ろしをするかによって、向いている形も変わります。
まだ始めるかどうかを決めていない段階でも、相談できる窓口はあります。運ぶ荷物の種類、走る予定のエリア、一日の件数の見込みを伝えると、話が早く進みます。濡れに弱いものを扱う予定があるなら、それも含めて伝えてください。見積もりを取る前の整理だけでも構いません。迷っている時間を短くするために、手元の条件を持って一度話してみてください。
この記事を書いた店舗
| 店舗名 | 軽バンカーマッチ四日市店 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県四日市市曙町3-12 |
| 電話番号 | 050-1720-8155 |
| 営業時間 | 10:00-19:00 |