通勤の時間帯を外すと配送は楽になる?朝夕の混雑を避ける予定の組み方
朝夕の混雑を避けられるかどうかは、荷物側の時間の縛りで決まります。自分の都合でずらせる予定と、相手の受入時間に合わせるしかない予定がある。この二つを分けてから、動かせるほうだけを時間帯でずらす。これが現実的な組み方です。毎日同じ時間に渋滞に当たって消耗している方からは、予定の組み方で改善できる余地があるのかという相談が出ます。結論から言えば、余地はありますが全部は動きません。この記事では、予定を分ける作業、混雑を避けた日の所要の記録、そして荷主へ時間の相談を持ちかけるときの言い方を、順番に整理します。
【この記事のポイント】
四日市は工業地帯を抱える土地で、幹線は通勤の時間帯に混みやすくなります。国道1号や国道23号のような南北の流れは、朝と夕方に集中します。この時間に移動の多い予定を入れると、同じ距離でも所要が伸びます。ただ、受入の時間が決まっている配送は動かせません。だから、やるのは選別です。動かせる予定を先に別の時間帯へ寄せ、混雑の時間帯には移動の少ない作業を置く。この組み替えで、一日の所要が縮むことがあります。効果を確かめるには記録が必要です。感覚では判断できません。
この記事の結論
- まずは予定をずらせるものとずらせないものに分ける。全部を動かそうとすると組み替えが進みません。
- 混雑の時間帯には移動の少ない作業を置く。待機や書類の整理をその時間に寄せると所要が縮みます。
- 効果は記録で確かめる。出発の時刻と所要を書き残し、組み替えた日と比べてください。
ずらせる予定とずらせない予定を先に分ける
渋滞を避ける話をすると、すぐに経路の工夫へ向かいがちです。ただ、先にやるべきは予定の選別です。どの予定が動かせるのかが分からないまま経路をいじっても、効果は限られます。
受入の時間が決まっている配送は動かない
工場や事業所への配送では、荷受けの時間帯が決められていることが多くあります。担当する人の勤務や、構内の作業の流れに合わせて決まっているため、こちらの都合で動かせません。この予定は固定として扱います。固定の予定が一日の中に何か所あるのか、それが何時なのかを書き出してください。この固定点が、一日の骨組みになります。骨組みが分かれば、その間の時間に何を入れられるかが見えます。正直なところ、固定点が朝と夕方に重なっている日は、混雑を避ける余地が小さくなります。その場合は、移動の距離を短くする工夫のほうが効きます。
時間の指定がない予定は動かせる
一方で、時間の指定がない配送や、幅のある指定の配送は動かせます。午前中のうちに、あるいは夕方までにという形の指定なら、その範囲で寄せられます。集荷や書類の受け取り、自分の用事もここに入ります。動かせる予定を洗い出して、混雑の時間帯から外していきます。寄せ方としては、朝の混雑が落ち着いた時間帯、昼前後、夕方の混雑が始まる前。この三つの枠に分けて考えると組みやすくなります。地理的なまとまりも見ながら、同じ方向の行き先を同じ枠に入れていきます。
混雑の時間帯には移動の少ない作業を置く
混雑の時間帯を完全に空けられない場合、その時間に移動の少ない作業を置く方法があります。構内での待機が生じる予定、一か所で複数の荷物を扱う予定、書類の整理や記録の入力。こうした作業は、動かずに済みます。待機が読める予定を混雑の時間帯に置けば、渋滞の中を走る時間が減ります。ケースによりますが、この組み替えだけで一日の所要が縮むことがあります。逆に、混雑の時間帯に長い距離の移動を入れると、同じ距離でも時間がかかります。移動の多い予定と少ない予定を、時間帯で振り分ける。この視点を持っておいてください。
混雑を避けた日の所要時間を記録して比べる
組み替えが効いているかどうかは、感覚では分かりません。混んでいた日の印象は強く残り、空いていた日は忘れます。だから記録を取ります。記録の項目は多くなくて構いません。続けられる形にしてください。
記録する項目を決める
書くのは、出発の時刻、帰った時刻、回った件数、走った距離、そして気づいたことです。これだけあれば比べられます。混雑に当たった区間があれば、その場所と時間帯を一言添えます。経路を変えた日は、変えた内容も書いておきます。項目が多いと続かないので、この程度に収めるのがこつです。紙の手帳でも、手元の端末でも構いません。一日の終わりに書くのが難しければ、待機の時間に書いてしまう方法もあります。待っている間にその日の記録をつける習慣にすると、負担が小さくなります。
同じ条件の日を並べて比べる
記録がたまったら、似た条件の日を並べて比べます。同じエリアを回り、同じくらいの件数だった日の所要を見比べると、出発の時刻による差が見えてきます。曜日による違いも出ることがあります。工場の稼働や季節で荷量が動く場合、その影響も記録に表れます。比べるときに気をつけたいのは、条件の違う日を一緒にしないことです。件数が違えば所要も違います。距離が違えば当然変わります。条件をそろえてから比べてください。数が少ないうちは傾向が見えにくいので、しばらく続ける必要があります。
記録は相談の材料にもなる
記録のもうひとつの使い道は、取引先と話すときの材料です。「この時間帯は混むので所要が伸びます」と感覚で言っても、話が進みにくいものです。記録があれば、同じ条件でどれくらい差が出たかを具体的に示せます。時間の指定を見直してもらう相談も、材料があるほうが受け止めてもらいやすくなります。あわせて、自分の見積りの精度も上がります。一日に組める件数が現実的になり、無理のない予定が組めるようになります。記録を取る手間は小さく、返ってくるものは大きい部分です。
荷主へ時間の相談を持ちかけるときの言い方
予定の組み替えを自分の側だけで進めても、固定点が動かなければ限界があります。だから、場合によっては取引先に相談することになります。この相談は、言い方で受け止め方が変わります。
避けたいのは、「混んでいるので遅れます」という形の伝え方です。これは要望ではなく予告になってしまい、相手にとっては困る話です。代わりに、事実と提案をセットで伝えます。「この時間帯は幹線が混みやすく、所要が伸びています。もし受入の時間を少し後ろにできるなら、安定して届けられます」という形です。事実の部分は記録があれば具体的に示せます。提案の部分は、相手が判断できる形にします。
そして、相手にも都合があることを前提にしてください。受入の時間は、構内の作業の流れや担当する人の勤務に合わせて決まっています。簡単には動かせない場合もあります。だから、断られても関係が悪くならない聞き方をします。「難しければ今の時間で続けます」と添えておけば、相談として受け止めてもらえます。押し通す形にしないことが大事です。
もうひとつの方法は、順番の相談です。時間そのものを動かさず、複数の行き先がある場合の回る順番を調整してもらう形です。先に回る場所と後に回る場所を入れ替えるだけで、混雑を避けられることがあります。これは相手の受入時間を変えずに済むので、受け入れられやすい相談です。相談でよく出るのが、言ってみたら順番の調整は簡単に通ったという話です。聞いてみないと分からない部分なので、材料をそろえて持ちかけてみてください。断られても失うものはありません。
よくある質問
Q1. 通勤の時間帯を外せば本当に楽になりますか
A1. 移動の多い予定を外せるなら、所要が縮むことがあります。ただし、受入の時間が決まっている配送は動かせません。動かせる予定だけをずらす形になるため、効果は人によって差が出ます。まず自分の予定を固定と可変に分けて、どれくらい動かせるのかを確かめてください。動かせる部分が少なければ、別の工夫のほうが効きます。
Q2. 固定の予定が朝と夕方に重なっている場合はどうしますか
A2. 混雑を避ける余地が小さくなるため、移動の距離を短くする工夫のほうが効きます。同じ方向の行き先をまとめ、戻りの経路に用事を入れ、空で走る区間を減らします。待機の生じる予定を混雑の時間帯に寄せる方法も取れます。それでも苦しい場合は、取引先に順番の調整を相談してみてください。
Q3. 経路を変えて混雑を避けるのは有効ですか
A3. 場合によって有効です。ただし、遠回りして距離が伸びると、燃料の費用が増えます。所要が縮む分と距離が伸びる分を比べて判断してください。記録を取っておくと、この比較ができます。幹線を外した道が細い場合、荷物を積んだ軽バンでは走りにくいこともあります。一度走ってみて、自分の感覚で確かめるのが確実です。
Q4. 記録は何を書けばよいですか
A4. 出発の時刻、帰った時刻、回った件数、走った距離、気づいたこと。この五つで足ります。混雑に当たった区間があれば場所と時間帯を添え、経路を変えた日はその内容も書きます。項目を増やすと続かないので、この程度に収めてください。待機の時間に書いてしまうと、負担が小さくなります。
Q5. 記録はどれくらい続ければ傾向が見えますか
A5. 日数が少ないうちは、その日の事情に左右されて傾向が見えません。似た条件の日が何度か集まってから比べることになります。条件をそろえるのが大事なので、件数や距離が違う日を一緒にしないでください。続けていくうちに、曜日や時期による動きも見えてきます。焦らず積み上げてください。
Q6. 荷主に時間の相談をしても大丈夫ですか
A6. 言い方を整えれば相談として受け止めてもらえます。事実と提案をセットで伝え、「難しければ今の時間で続けます」と添えてください。受入の時間は構内の作業や担当する人の勤務に合わせて決まっているため、動かせない場合もあります。断られても関係が悪くならない形で聞くことが大切です。
Q7. 時間を動かせない場合に他の手はありますか
A7. 回る順番の調整を相談する方法があります。受入の時間そのものを変えずに済むため、受け入れられやすい相談です。先に回る場所と後に回る場所を入れ替えるだけで、混雑を避けられることがあります。聞いてみないと分からない部分なので、記録を材料にして持ちかけてみてください。
Q8. 混雑を避けると収入は減りませんか
A8. 所要が縮めば、同じ時間で回れる件数が増える余地が出ます。逆に、混雑の中を走る時間が長いと、件数を増やせません。ただし、受ける仕事の条件によって変わる部分なので、一律には言えません。記録を取って、組み替えた日と前の日を比べてみてください。数字で確認するのが確実です。
まとめ
- まず予定を固定と可変に分ける。受入の時間が決まっている配送は動かせないので、骨組みとして扱います。
- 四日市は工業地帯を抱え、国道1号や国道23号のような幹線が通勤の時間帯に混みやすくなります。
- 混雑の時間帯には移動の少ない作業を置く。待機の生じる予定や書類の整理をその時間に寄せます。
- 効果は記録で確かめる。出発の時刻、帰った時刻、件数、距離、気づいたことを書き残して比べます。
- 取引先への相談は事実と提案をセットで伝える。時間が動かないなら回る順番の調整を持ちかけてみてください。
渋滞は自分では動かせませんが、自分の予定は動かせます。動かせる範囲を把握しているかどうかで、一日の組み立てが変わります。今日できる一歩は、明日の予定を紙に書いて、動かせない行き先に印を付けてみることです。印の付いていない予定が、動かせる部分です。そこを混雑の時間帯から外すだけで、走り方が変わります。記録を取り始めれば、効果も確かめられます。
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一日の組み立ては、走る距離と件数によって変わります。距離が伸びる仕事なら燃費や整備の受けやすさが効き、件数が多い仕事なら積み下ろしのしやすさが効きます。どちらの働き方になるかで、向いている車の条件も変わってきます。
まだ始めるかどうかを決めていない段階でも、相談できる窓口はあります。走る予定のエリア、一日の件数の見込み、受入の時間が決まった配送があるかを伝えると、話が早く進みます。いまの走り方の記録が手元にあれば、それを見ながら話せます。見積もりを取る前の整理だけでも構いません。一度話してみてください。